宗太のハンプ会 解説4
2016.12.9
平成28BY前期 宗太のハンプ会、いよいよ12月よりスタートいたします。
発売を目前に控え、今回の頒布会の商品を
1本ずつ、クローズアップし、ご紹介してまいります。
第4回目のご案内は、
古い良き会津を守り、ブラッシュアップを重ねる「辰泉酒造」さんと、
新しい会津地酒を構築しながらも、まだまだ歩みを止めない「宮泉銘醸」さんという好対照な回になりそうです
宗太のハンプ会 H28BY前期 第4回目
◆辰泉 No.2 純米吟醸おりがらみ
おそらく、会津若松市内で最も製造石数の少ないと言われる蔵。
ですが侮るなかれ、会津でも古くから有力蔵として、名を馳せておりました。
過去、美味しんぼにも、2回登場しておりますし、
復活米の先駆けである「京の華」を昭和の早い時期に、復活させたのも
この辰泉酒造さんです。
クラシカルな手造りで醸すお酒は、近年酒質を目に見えて良くなっており、
古くからの日本酒ファンだけでなく、近年の日本酒ビギナーにも好感触。
特徴は、優しい口当たりと、濃厚ながらトゲのない旨味です。
先日、この酒質の変化について
蔵元であり、冬至である「新城壮一」さんに質問したところ
麹を作る際の手間をひと工程変えたとのこと。
「手はかかりますが、その結果がお酒に現れているようで良かったです。」と
仰っていました。
そんな、進歩をみなさんにも感じてほしいと思います。
優しく、会津らしい酒といえば、「辰泉」です。
左から、会州一 山口さん、辰泉 新城壮一さん、会津中将 向井洋年さん
写真は2015年の当店駐車場で行ったBBQでの一コマ。2015年8月撮影
◆冩樂 純米吟醸 スペシャル米
福島で、近年最も有名になった蔵といえば、まちがいなく「宮泉銘醸」さんです。
この蔵が変わったのは、現社長であり、杜氏である「宮森義弘」さんが蔵に戻ってから。
ですが道のりは、順風満帆ではありませんでした。旧蔵人との軋轢。資金繰り。
※詳しくは、山内聖子さんの著書「蔵を継ぐ」を読んでいただけるとよくわかります。
山ちゃんこと、同級生である山口武久さんと2人3脚で、1歩ずつ階段を登り
今現在、お酒の発売と同時に、即完売という人気蔵に成長しました。
宮森社長と私のお付き合いも、会津に帰ってきたばかりの頃からとなります。
帰ってきた当時から、おいしい日本酒を造るために知識には貪欲に、
酒造りに必要なこととわかれば、どんなに手間がかかろうと、手は抜かない。
人気となった今現在も、現状に満足せず、
もっと美味い酒を作るにはどうしたらいいのか。絶えず、模索している蔵元です。
本当に底が知れない、どこまでも成長する蔵元だと思っています。
そんな、「宮泉銘醸」さんに、わがままを聞いていただき
新しい冩樂模索するために、様々な米にチャレンジしている中の1本を当店頒布会用に
瓶詰めしていただきます。
そんな理由から、発売直前までどんな米の冩樂になるのか、お知らせすることはできませんが
楽しみにお待ちください。
左から 冩樂 宮森義弘さん、札幌の飲食店「かもし家 淳吟」松本さん
2015年3月 会津の酒処 盃爛処で撮影。
この時は、会津の若手蔵元もたくさん参加して、楽しい宴会でした。
同じ、タイミングの撮影。山口武久さん
彼がいたから、宮森社長が頑張れたんだと思います。
こんな魅力的なハンプ会のお酒いかがですか。
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